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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第24章 時は止まらず動き出す




「……天元。ただいま、ごめんね?」
宇『…生きてたんなら………良いんだ。』


そう言いながら作業を続け無表情の天元は
本当に静かに一筋だけ涙を流している。


「こっちおいで?天元のその顔、
私、人に見せたくないな。派手に素敵だから。」

宇『…………なんだよそれ。』


その強がりがあまりにも愛しく見えて
寝たま腕を広げると、天元は眉をひそめ
少しだけピクリと止まったが
また静かに作業を始めた。


柚『ふふ、じゃあ五分だけですよ?
外で待ってあげましょう。』


そんな二人を見て、少しなら良いかと
柚樹は静かに部屋を出る。

それでも天元は無言で作業を進め
の顔を見ようともしない。


「ねぇ……天元こっち向いてよ。」
宇『……後でな、今は血圧測ってんだよ。』

「………天元、ごめんね?」
宇『…なんも謝ることねぇだろ。
お前は、頑張ったんだから。』


一向に折れるつもりもない天元をみて
はクスっと微笑むと、

ゆっくり天元の頬を包み込みこちらを向かせ
相変わらず涙を流しながらも真顔な顔を
真っ直ぐに見つめたまま、そっと引き寄せた。



「天元…。私、天元にギュッてして欲しいな。」

宇『……それは……派手に卑怯だ…。』


小さくそう呟いた天元は、
優しく覆うように身体を落として
の首元に顔を埋めた。


「ふふっ、やっと来たっ!!」
宇『…っ…本当…お前卑怯だぞ……。』

「そうだね、私は卑怯かもしれない。
けど、こうやって天元を確認したかったの。」


こんな時でもに負担をかけないように
気遣っているのだろう、遠慮がちに
くっつく天元をグッと引き寄せて
大きな背をさすってやれば、シーツを掴み
顔を埋めている髪が濡れるほど涙を流し出す。

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