【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
□眠れる姫は思考する
【 私のいる世界はどこなの? 】
「あーあ。私、気を失っちゃったか。
………ちょっと無理しすぎたな、流石に。」
意識を失ってすぐ
は見覚えのある真っ白い空間にいた。
「……夢、早くおいで。
最近あんまり会ってなかったもんね。」
は直ぐにそこが自分の夢の中で、
珍しく 夢が自分から呼んだのだと
そう理解したは何も無いソコで
腕を広げて優しく呟いた。
夢『…ねぇ、僕もココから見てるんだからね?
死んじゃったら同じ世界じゃ生き返らせない。
なんでそんな無茶ばかりするのさ。』
その優しい声に ポンッ と素直に現れた夢は
不貞腐れた様に不満を呟きながらも
広げられた腕の中に ちょこんっと擦り寄る。
「ごめんね。けど無茶だと思わなかったの。
私、負ける気も死ぬ気も少しも無かったから。」
本当にそうだったのだろう、
擦り寄った夢を優しく撫でながら
いつもの笑顔で言うに、
そうじゃないんだけど…。と
夢は不満気にの顔を見つめた。
夢『僕、今日はソファーがいいな。』
「いいよ、何色にする?」
夢『白がいい、桃色の刺繍があるやつ。』
「ふふ、可愛いソファーだねぇ。
大きめの、ふっかふかにしようか!」
夢『…………うん。ふかふかが良い。』
ここはの夢の中。
念じると何でも手に入る。明晰夢の様な空間だ。
2人は度々ここでゆっくり話をする。
いつもはが夢を呼ぶと、
この空間に来られるのだが、最近は中々忙しくて
その暇が無かったから、寂しがりな夢が
痺れを切らして今日は夢から呼んだのだろう。
「私のお膝に座るなら、
ふかふかの意味が無かったかな?」
夢『が離さないんだろ。
僕のせいにしないで欲しいな。』
出来上がった見事なソファーに腰掛けるが
は慣れたようにヒョイッと夢を抱え
膝の上に乗せて抱きしめる。
勝手に膝に乗せたくせに自分のせいにされて
不満なのか頬を膨らませるが、
全く抵抗の無い様子が可愛らしくて
は茶色のふわふわな頭に顔を埋めた。