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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第23章 眠れる皆のお姫様




カ『笑ってないで早く起きてよ。
仮面を被ってるのって、少しだけ息が詰まるの。』



【 弱くて本当にごめんね。】


自分の弱さを隠すために固く作られた仮面。

彼女の前だけではそれを外すとこができる。
貴方の汚い物は私が全て背負ってるの、
そうやって本当に強くなった気でいられる。

心の弱い自分でも、その時だけは
ふっと身体が軽くなって自然と歩けるのだ。

身勝手だとしてもそれを手放したら
知ってしまった幸福を手放してしまったら
自分は辛くてまた迷子になってしまう。

だから今度こそ強くなって、
本当に貴方の背中を守り抜くから。
許して、本当に貴方の隣が安心できるの。

弱くて本当にごめんね。
その言葉にはどうしても幸せを譲れない
そんな自分の幸せを願う素直な気持ちが
沢山詰まっていた。


優しい姫様はきっとそれに心底喜ぶだろう。
そして 何、可愛い顔してるんですか?
そんな風にまた茶化して手を取ってくれる。


「幸せを願って何がいけないんです?
それを運ぶために私が居るんですよ。
私は貴方の幸せを運ぶ天使なんでしょ?
黙ってお仕事させてください。」


小馬鹿にしたようなその言い草に
クスっとでも笑ってしまえば、
また強くなろうと幸せの中で思えるから。

今も眠る貴方を見て、辛いけれど
涙も流さずに私は前を向いているから。

早く起きて、少し強くなった私の素顔を見てよ。
貴方がいないと仮面で息苦しいの。

そうやって同士はゆっくりと立ち上がる。

自分へ幸福を運んでくれる天使に
少しでも恩返しをするために。

そして、一緒に強くなり、信念を貫く為に。
早く足並みを揃えなければならないのだから。



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