【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
実『俺のこと好みすぎて、
誘われたら断れねぇんなら……別にいいよなァ。』
少し上を向いて悩んだ後
気になっていた唇にそっと触れるように口付ける。
前に交わした時より少し冷たいそれが
何となく不安になって少しだけ唇をペロリと
舐めてからそのままの距離で
つぶったままの長いまつ毛を覗き見る。
実『早く起きねぇと本当に手出すぞ?
俺は不躾だからなァ……我慢しねぇ…。っておい。
何で今!!ニヤついてんだよ!!てめぇコラ!!』
「………っ……ふふっ…………。」
実『いや、お前本当早く起きろ!!!
バカにすんなよ!!俺は本気だからなっ!!』
そう言いつつ少しだけズレた布団を治して
ぽんぽんと頭を撫でる。
失う不安以前に、実弥は優しすぎて
どうにもに手が出さないのを
は絶対に分かっている。
そんな事実を伝えるかのような笑みに
少しばかりため息が出る。
だが、結局この笑顔も可愛らしい。
思わず自分がどうしようもなく降伏している
事にまた気がついて
仕方ないな。と眉を下げて困ったように笑う。
この笑顔がの1番好きな実弥の笑顔だ。
不器用な優しさがいっぱい詰まったその顔は
本来の彼の心の様そのものだと
彼女はそう思っているのだろう。