【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
実『早く笑えよ。聞こえてんだろ?』
ただ1つ救いがあるとすれば、
失う恐怖心 とまるで揃いのように
当たり前の様にしつこく隣にいる。
そんなが笑ってくれれば、
不思議と全てがどうでも良くなるくらい
安心して幸せな気分になれる事だ。
鬼など全てが消えてしまった。
こいつが笑えば鬼なんて消える。
そんな絵空事を思うくらい、その笑顔は
大きな安心感と幸福感でこの臆病な心すら
スっと前を向かしてくれるのだ。
「………。ん”ー。…………。」
実『お、おい、何で怒ってんだよ。
口尖らせんじゃねェ、唇齧るぞ。』
いや、笑顔だけではない。
コロコロ変わる表情全て、
少しでもそれが見えるだけで心が軽くなり
まだ頑張るかと重い腰が上げられる。
少し怒った時にする口を尖らせる癖。
それが何とも可愛らしくて、軽く先端を摘むと
今度は眉を下げ眉間に皺を寄せて
眠ったまま不服を訴えてくる。
実『(…あぁ…既に完全に許容外だァ。)』
これ以上大切になったら。そんな事を思ったが
既に自分はこれ以上が無いほど大切だと
こんな些細な触れ合いで再認識させられた。
先程の自分の葛藤は何だったのだろうか。
そもそも失うのが怖いなんて何時も思っていても
そこを明確に悩むなんていうのはは柄じゃ無い事を
自分はすっかり忘れていた。