【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
実『(馬鹿の一つ覚えみてぇに、
それしか言えねぇんだ、俺には……。)』
そこの、融通が聞けばどんなに喜んでくれるか。
それは分かっているが、自分は曲げられない。
ただ、戦うことを止めないのは
自分より明らかにが強くて
最早安心に近い何かを抱いていたから。
そして今回、その安心がぶち壊された。
実弥の今の心は失うことをはっきりと
思い出して 情けなく怯えている。
実『お前が俺の事…
割と好きなの分かってんだけどな。』
手を出そうとすれば正直出せるだろう。
恐らく両想いで、お互い意識している。
本人も認めていたし、あのわかりやすい態度と
周りの反応を見ればいくら鈍感でも勘づく。
けれどそれが出来ないのは
これ以上大切になるのが怖いからだ。
実『(お前の気持ちが俺の方に向いてるって
知った時、舞い上がるほど嬉しかった。)』
あの夜、ギリギリの未遂で終わった日に
あきらかにそういう言動を繰り返している
にどうにかなりそうなほど、
柄にもなく心が踊るように弾んだ。
このまま無理にでも認めさせて
押し倒して手に入れたい等と当たり前に思った。
実『(誰にも取られたくない癖に…
手に入れるのはどうしても怖いんだ。
これ以上の事が好きになって、
これ以上大切になったら、
失うのが怖すぎて俺は潰れちまう。)』
そんな事を思うが特に表情は変わらず
体も震えない。何時もの顔の何時もの実弥。