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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第23章 眠れる皆のお姫様




し『うーん、宇髄さんのこういうの推せますね。
…柚樹さんの次に推し、ですね。うん。』


推しの使い方、これで合ってます?と
まるで会話する様に話しながら
椅子にゆっくり腰掛ける。

たまに2人で誰が推しだ。という話をする。
初めは聞きなれない言葉だったが、
の謎の熱量に理解せざるおえなくて
最近ではやっとその心境がなんとか
理解できるようになった。


し『早く起きてくださいよ。
あの状態で顔色良く寝られる方法、
私とーっても気になるんですけど。』


つんつん、と頬をつつきながら
鋭い柚樹ですら欺いた、あの寝顔を思いだす。

血色もよく微笑んで寝ていたは
死にかけ等には誰にも見えなかった。


し『本当に馬鹿なんですから。
そんな所まで皆に隠さなくても
良いじゃないですか…馬鹿ですね、は。』


珍しく語彙力が低下して馬鹿を繰り返すしのぶは
の片頬を優しくつまみながら
何とも愛おしそうに微笑んでいる。


し『私、2人とも居なくなるんじゃなんて
不安だったけど、頑張って信じてました。』


親友と肉親。そんな2人を同時に失うかもしれない
そんな恐怖の中でもしのぶは何とか動き続けた。

おかえりの準備が無駄になる事など
絶対にない。2人なら大丈夫。絶対大丈夫。
そんな事をひたすら念じていたあの時間は
しのぶにとって地獄の様な時間だっただろう。


し『………ねぇ、本当に辛かったんですよ?
ととっとと起きてください、この馬鹿女。』


私じゃなきゃ、大泣きしてますよ。
2人が帰ってきて大泣きしたことは棚に上げ
そんな事を言いながらも、生きていたなら
それで良いのだろう、口とは裏腹に
その顔はまるで子を見守る母のように優しげだ。

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