【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
宇『今日は、天元はそんな地味な男なの?
って言ってくれねぇんだよな。』
「……………んんっ!!………んー。」
宇『うぉ!?……ん?…ね、寝言か?
どうしたそんなに手握って…脈は普通だし。
…………なんだ?お前答えてくれてんのか?』
「………………んー…ふふ……。」
宇『……おお、何だ!?聞こえんのか!?
派手に恥ずかしいじゃねぇかっっ!!』
「……………むふっ。………スースー。」
宇『怖い怖い怖いっ!!…よし、確認しよう。
寝てるよな……瞳孔閉じてる。寝てるなこれ。
………返事してくれんのか?夢見てんのか?』
何故かタイミングが良すぎる寝言に
ほんの少しだけ恐怖と困惑を感じつつも
涙は引っ込み苦笑いを浮かべるほど
何となく沈んだ気持ちが立ち直ってきた。
宇『まあ、だしな。
よしっ…胡蝶来る前にもっかい血圧測っとくか。』
俺は弱いからお前を信じきれない
と、己の未熟さが情けなくて
昼過ぎに姫様の護衛は泣いた。
いつも見守って居ている姫様を
本当は自分が守らなくてならない
本当は共に戦って背負わなくてはいけない。
それが自分の役割だと、それがしたいんだと
心の底から望んでいるのに、
絶対に消えないと言う君が心配で信じきれない
そんな弱い自分が情けないと嘆いた。
けれどほんの少しだけ。笑顔など見せられれば
結局の所スっと前を向けてしまう。
目の前で笑ってくれていれば
甘さなど超えるほど安心してしまうのだ。