【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
宇『もう、傷なんてつけてくるなよ。
お前女なんだから。俺はどんなでも好きだけど
自分でめちゃくちゃ気にするだろ?
は変なとこ女らしいもんな。』
まるで見守るようにいつもの事を
見ている天元にはわかっている。
強い事をひたすら求めながらも、
そんな自分は女としてどうなのかと
少し悩んでいる事も。拳が男っぽいからと
気にしていつも手袋をしている事も。
人の心がよく分かるのは誰よりも
繊細な心を持っているから。という事も。
宇『お前がこんな思いしないで良いように
強くなるって決めたけど、俺は怖いんだ。』
無理ばかりして平気でなんでも背負う。
そんなが、いつか背負いきれなくて
押しつぶされて消えてしまうのではないかと
理不尽な生き方をしていた天元にはそうなる
理由が分かるからこそ、何よりも怖い。
宇『お前が居なくちゃ、
ここにいる意味無くなっちまうだろ。』
楽しい時間、幸せな時間それは失いたくない。
けれどこの鬼殺隊にいる理由はの為に
力を使うため。それが消えたら、なんのために
力を使えば良いのか分からない。
嫁達を守るためなら、
藤のお香でも炊いて静かに暮らせばいい。
大抵の鬼なら今の力でも倒せるだろう。
宇『お前の為だから、こんなに強くなりたいって
派手に自分が情けないって思うんだぞ。』
けれどの望む
無意味な手合わせができる世界 は
そんな生ぬるい力では到底役には立てない。
だからこそ、こんなに大切なを
自分の甘さのせいで信じきれないのが、
どうしようもなく情けない。
が居なけりゃまだ前を向けない。
来たばかりの時よりは1人でも
歩けるようになったけれど、
やっぱりまだ隣にはが必要なのだ。