【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
宇『お前には何でも言っていいだろ?
……俺は弱いからお前を信じきれないんだ。』
何もかも半分。そう微笑みながら
いつでもこちらの心を見透かしてしまう。
そんなには隠し事など見破られる
そしてバレた所で受け入れて正してくれる。
だから隠す必要はないが、
自分が情けないことに変わりはない。
表情を変えないまま、静かに涙だけ流して
ゆっくりと椅子に腰掛けた。
宇『…お前は確かに強いけど。結局の所
俺の好きな普通の女なんだ。いくら信じてるって
言っててもな。やっぱりどっかで怖いんだ。
何かあるじゃ、とか急変するかもとか…。』
その優しすぎる心は確かに致命的な弱点だ。
も言われ、自身も良く発言する
甘さと優しさを履き違えるなという言葉。
天元のコレは明らかに甘さ。
明らかに相手を信用する優しさとは違う。
本来は治せと叱咤すべき事だがは
決して、天元だけには何故かそれをしない。
宇『………ごめんな、けど分かってくれな。』
触れるわけでもなく微笑みながら
静かに涙をながす天元もそれはよく分かっていた。
きっと無理に引き入れた自分には
変わって欲しくないのだろう。
戦いさえなければなにも甘さは悪いことではない。
命が関わる前提だから、それを正すだけだ。
甘さで間違った判断をしたとしても
死なないのであればそれこそ個人の個性。
しかしこちら側に来たのなら、
その弱点は自分も仲間も殺すことになってしまう。
だから、ソレが直ぐに治らないのであれば
半分背負うと約束したのだから自分が補えばいい。
そうしていればいつかきっと自然に分かるから。
それまでは自分が守り続けるんだ。
そんな風には思っているのかもしれない。
けれどそれが信頼されて居ないように感じて、
いつも甘さが捨てられない自分を情けなく感じ
天元は、変われなくてごめん。と心で謝っている。