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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第23章 眠れる皆のお姫様




宇『ふっ、不死川も最近真似してるよな。
お前いつもそれ見てニヤニヤ笑ってるけど、
ほんと、気持ち分かるぜ。
あの二人は派手に甘党が似合わねぇ。』


あの顔でアレ、結構面白いよな。
と笑いながらの腕をそっと取り
柚樹に言われた通りに血圧と脈を測り出す。


宇『90の40…か。…流石にだいぶ低いけど、
脈は普通だし、この程度なら大丈夫だ。』


数値を確認して丁寧に器具を戻す。
天元にはこういう事ができるから、
柚樹も安心して頼めるのだろう。


宇『なー、なんで皆あんなに安心してんだ?
いくらお前が言ったからってよ、起きてねぇし。
そもそも、なんの保証もねぇのにな。』


カチャカチャっと言われた通りに
輸血の血を取り替えながら静かにそう問いかける。

皆とりあえず安定したと聞いて、 もう大丈夫だ。
が自分で言ったんだから大丈夫だ。
と死ぬことに対しては完全に安心している。

けれど事実まだ血圧は低いし、輸血も
ゆっくり続けている。身体は包帯だらけ。
何よりあれから1度も起きていない。


宇『やっぱり俺は………。
地味に皆より弱っちぃんだろうな。』


天元は自分を隠すのがとても上手い。

それは冷静に判断できる頭良さと、
人に合わせる優しさがあるからこその芸当だ。

だからこそ、皆の気持ちは理解している。

は裏切らないし、人を悲しませる嘘は
絶対につかないから。皆安心しているのだ。
それが分かっているから天元は何も言わない。

けれど、心中は真逆で、
今も鬼のように胃が重く何かあるのではと
心配で心配で仕方ないのだ。

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