【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
□昼過ぎ姫様の護衛は泣く。(宇髄天元)
【 俺は弱いからお前を信じきれない 】
宇『なんだ、本なんて読むのかお前。』
昼過ぎ、昼食を食べ終えてから
天元がの病室を訪れると
静かに本を読む杏寿郎がいて、
意外なその姿に少しばかり面食らった。
杏『失礼なやつだ!!俺は本も読むし、
能や歌舞伎も好んで見ているぞ!!』
不服そうにそう言われて、
少し別物だが文化としては大まかに同じかと
その言い分に何となく納得する。
杏寿郎はなんだかんだ
箱入り息子だ 教養や行儀に関連することは
しっかりと教えられているのだろう。
けれど残念ながらその中でイメージに沿うのは
目の前の彼には1つしかない。
宇『……あぁ…派手に歌舞伎だけは分かる。』
杏『…馬鹿にしてるのか褒めてるのか。
これはどちらと捉えればいい。』
宇『…あー…。褒めてんだよ。
歌舞伎すきなんだろ?良いじゃねか。
…おら、交代だどけどけっ!!』
杏『…むぅ。まあ良いか……頼んだぞ。』
まだ何となく不服そうだが、恐らく
大声でも出して柚樹さんに怒られたんだろう。
と予想して、珍しく大人しい杏寿郎の背を
見ていたら義慈からの伝言を思い出した。
宇『…あ、そうだ。義慈さんが
お前の分の昼飯も作ってくれてたぞ。』
杏『ま、まさかっっ!!!
桜でんぶまみれではないだろうな!!』
宇『どういうイメージだよ。
普通に美味かったよ。食ってこい。』
杏『よもや!それなら頂こう!!でわな!!』
宇『…おいおい、派手に失礼なやつだな。
………まあ、確かに少し甘めだったけど。』
今度は機嫌が良くなった姿に厳禁なやつだと
クスっと笑い今日の昼飯を思いだす。
不味くはないがの料理に比べると
だいぶ味が濃く甘いそれに
いつも馬鹿みたいに桜でんぶかけてるから
舌がちっとそっちよりなんだろうな。と
顔に全く似合わない桃色の可愛い粉を
嬉しそうにかける義慈を思い出し
少しだけ吹き出すように笑った。