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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第23章 眠れる皆のお姫様



杏『まあいい。聞こえているのなら
直ぐに起きるだろう。……本でも読むか。』


が居ないと強くなれんのは本当だが
時間は有限だからな。無駄にできん。と
この前から薦められた兵法の本を
取り出して静かにそれに目を落とす。


杏『……。(結局の所この本ですら、
お前からの教えなのだ。また強くなれる。)』




俺を強くするのはいつでもお前だ。
そう、早朝に姫様の弟子は叫んだ。

もう、こんなことがないように
めげてる暇などない。共に戦えるよう
自分は強くなりたいから早く起きろ。

少々身勝手な願いだが、
それが本心なのだから仕方がない。

いつでも一緒にいなければ
姫様が起きていなければ
弟子は強くなれないのだから。

本のページは中々進まない。
やっぱりどうにも
君が元気でないと心配で何も手につかない。

そんな事実を難しい本のせいだと
誤魔化して、弟子は真っ直ぐ前をむいていた。



杏『早く起きろ。俺は腹が減ったぞ。
腹が減っては戦が出来ぬとよく言うだろう。』



【 俺を強くするのはいつでもお前なんだ。】


そう叫ぶ未熟な獅子の心の空腹を
満たすことができるのは、
あの優しい笑顔と厳しい叱咤なのだ。





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