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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第23章 眠れる皆のお姫様




杏『返事がなければ……もう喋れんぞ!!
早く……いつものように楽しそうに話せ!!』


それだけ前を向いたまま言い切ると、
流石に意味が無いと諦めたのか
やっとへと目線を落とす。

そうして眠るを見て
悲しそうに少し眉を下げて笑うと、
ひどく優しい力で鼻先をちょこんっと摘んだ。



杏『早く起きろ。
皆、お前におかえりと言いたいんだ。』

「………っ……んがっ!!」

杏『……な…なんだそれは!!
うむ。……随分と不細工な返答だな!!お前は、
俺がいい事言うといつもそうやって茶化す!!
たまには格好をつけさせてくれっ!!!』


少し苦しかったのだろう。 んがっ!!と
何とも不細工な声を上げたは、
鼻を離せばまたスースーと眠りだす。


その姿に、自分で 決まった!!と思うような
格好をつけた事を言うと、毎度毎度
素っ頓狂な返答で面目を思い切り潰してくる
いつもの意地悪なを思い出して
困ったように笑うが、それもまただと
思うと、何だか不思議と心地が悪くない。


杏『……本当に飽きないやつだ。
阿呆の癖に、尊敬しかできん。』

「……………スースー。」

杏『…むぅ…笑うんじゃない、本当なんだぞ。
……お前が居ないと俺は強くなれんのだ。
お前の背を守れるように早く強くなりたい。』


壊れ物の様に優しく頭を撫でると
眠ったまま心地よさそうに微笑む。

また笑われた。眠っていても茶化すのか?と
少しばかり不服だが、が起きるのなら
例え馬鹿にされたとしても構わない。

笑って横に居てくれるだけで、
自分は強くなれるのだから
そんな下らない面目など杏寿郎にとっては
気にならないほど安いものなのだ。

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