【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
遂にもう目では確認する部分が無くなったのか
クンクンと匂いまで嗅ぎ出した姿に
柚樹もつい笑ってしまう。
柚『…ふふ、もう本当に犬じゃないですか。』
義『……乳みたいな甘い匂いがする。』
柚『………この幼女趣味。』
義『………いや…お前も嗅いでみろよ。』
柚『…遂に否定しなくなったんですね。
………まあ……確かに赤子のような…。
優しい匂いですよねは。』
義『……お前も嗅いでんじゃねぇかよ。』
柚『……………………たまたまです。たまたま。』
義『…………おい、なんだその間は。』
こんなやり取りも、が生きていたから
今こうやって出来るのだ。
2人はお互いの幼女趣味という残念な事実を
結局認めるしかなく、クスクスと笑い合う。
柚『…………よく、帰ってきましたね。』
義『…無茶ばっかしやがって。
本当に死ぬかと思ったぞ。』
「……………ふふっ。」
義 柚『『………笑った。』』
2人が両側から頬を撫でると
こんな時でも微笑む。
実際はだいぶ痛々しいが、
なんだかその笑顔が赤子のように見えて
2人は愛しそうに目を細める。
柚『…本当にこの子は。…人の気も知らないで。』
義『…この状態でも人って笑うもんなのか?』
柚『いや……どうなんでしょう。
………けどまぁ、ですから。』
義『まぁ、だからなぁ……。』
結局いつも だから。 で
全てが片付く。これもまた日常。
が笑っていて、
生きているなら2人は幸せなのだ。
義『……くぁ。…俺、帰るわ。』
柚『ふふ、やっと安心しましたか?』
義『……まあな。別に良いだろ?』
柚『処置は済んでいるので、安静にするなら。』
それに 分かってるよ。と眠そうに返事をする。
本当に安心したからココにはもう
用が無いのだろう。義慈は大あくびをしながら
スタスタと病室を後にした。