【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第22章 上弦の鬼という存在
そんな中手を少しずらして、童磨の両腕を
___ギチッ。と音がする程握りこんだ義慈が
静かな声で話し出す。
義『おい、カナエ。
俺ごとでいい。こいつ………きり刻め。』
その言葉は驚くほど静かに響き渡り
立ち尽くしていた2人の耳にもはっきり届く。
童『………っ凄い…力だねぇ…死にかけなのに。』
「……っ。カナエさんっ!!貴方しか動けないの!
義慈さんが抑えるうちに切ってっっ!!」
カ『………ぁ……や…いや……。』
義『カナエ!!もう…長くは無理だ!!
おめぇの覚悟はそんなもんじゃねぇだろ!!
目かっぴらいて、剣を振れっ!!!』
童『………っ、。(ほんとに馬鹿力だな……。
全然………動けない…。なんだコイツは。)』
カ『…………はい。』
カナエは目を閉じて___フゥゥゥ。と
息を整えてカッと目を開き構える。
花の呼吸 肆ノ型
カ『………………紅花衣っっ!!』
童磨に向けて大きな円を描くかの様に
斬り付けた斬撃は確実に童磨の頸を捉える。
童『…………っぐっ。(ヤバいもう半分……。)』
義『押し切れぇえええ!!!』
カ『………っやぁあぁあ!!!』
「………っ。(切りきったら…義慈さんも。
首が…………切れちゃう…何でこんな……。)」
カナエの斬撃は確かに童磨の首に届いたが
硬すぎる首のせいで最後まで切りきれない。
何とかそれを押し込むカナエからも
はっきり見えているだろう………。
真正面の近すぎる距離で童磨を押さえつけている
義慈の首にも既に少し、剣先がくい込んでいる。
このまま剣が進めば明らかに、
義慈の首も切れる事になるだろう…。