【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第22章 上弦の鬼という存在
□人の心と鬼の末路
何も無くなった場所からふわりと光の玉が現れて、
睡蓮の記憶の中の美しい女性へと変化した。
『………でいいのよね?
ありがとう、貴方が罪を焼いてくれたから
わらわは解き放たれました。』
ニコリと品よく笑う女は明らかに睡蓮とは
違う。きっと睡蓮はこの女性らしい自分が
弱くて憎たらしかったのだろう。
「良かった。
息子さんには会えましたか?」
『ええ。今は少し待たせているの。
100年以上も待たせたのだから芸のうちよ。
また、わらわの腹から産まれたいと、
そう可愛らしく笑ってくれました。』
そう言って笑う顔は美しいのに可愛らしく
何処かいたずらっ子の様にも見える。
「ふふ。こんな綺麗なお母さん。
本当、羨ましいなぁ。」
『あら、ありがとう。そういえばね?
あの睡蓮という鬼は、
心底貴方に感謝していたわ。』
つまりは何かしらの形で睡蓮の気持ちを
この女が受け取ったという事で、
やはり鬼と人の心は別だと言う事実を
改めて証明させられた。