【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第22章 上弦の鬼という存在
「うん。結局の所、人間の強い想いには
神様も鬼も…誰も。敵わないんだよ。」
そう言って睡蓮をぎゅっと抱きしめて
背中をトントンと叩いてやれば
今まで見た中で1番綺麗で優しい微笑みを
睡蓮はにおくってくれた。
その顔はまるであの美しく優しい母親が
大切な息子に向けていた笑顔。そのままだ。
睡『これがの言う 強さ なのだな。』
「うん、優しさは、想いは…強さなの。
そして 心 は 人の想い を作るもの。
鬼の睡蓮 にも、
それを知って欲しかったんだ、私。 」
睡『…はっ、戯言だな。
何時まで鬼に抱きついておる。
早いところ……わらわを切れ。
この腕は自分でも抜けぬのだろう。』
「………しゅいれん、痛ひ。」
弱く醜い人間はその程度で死ぬからな。
そう言いながらの片頬を引っ張る手は
酷く冷たいが、痛いほどに優しい。
その手をバチンと離すと今度は優しく
頭を撫でながら片眉を上げて微笑む。
睡『ほら、阿呆な顔をするでない。
わらわは戦闘狂だぞ?真っ直ぐお前と戦い
今、確実に負けた。逃げも隠れもせん。』
「頬引っ張って阿呆な顔にしたのは
睡蓮でしょ?痛いじゃない。」
睡『腹に腕が刺さっても痛いと言わんのに、
頬を抓られただけで痛いなどとほざきおって。』
「あんまりにも貴方が優しいから
心が痛かったのよ。」
睡『この体はまやかしなの牢獄だろう?
早く、あの弱い醜女を出してやってくれ。
……鬼の行く先は地獄だろうがな。』
そう言い着ると同時にブチッ!!と
自分の腕をちぎりの前に
睡蓮は静かに正座する。それを見て、は
静かに日輪刀を抜きゆっくりと構えた。