【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第22章 上弦の鬼という存在
睡『何じゃ小刀など邪魔なだけじゃろ。
お前は明らかに武闘家だ。得物など使う
類の人間ではない。』
「ハンマーナイフっていう物が異国には
あってね、武闘家向けの小刀がそれ。
この大きさならそれが代用できるのよ。」
まあ見てれば分かるわ。
と、小刀を変わった握り方をして構える姿に
睡蓮もスーッと息を吐いて構えを取る。
睡『(面白い娘じゃ。先程の地団駄を踏む姿が
もう想像出来なくなったわ…夢心地だのう。)』
先程のやり取りが夢かと錯覚する程に
突然雰囲気が変わり鬼のような目を向ける
を無意識にクスっと笑うと
それを合図にまた激しい戦闘が始まった。
「…ふっ!!(睡蓮は心を見せれば絶対に止まる。
身体に小刀ぶっ刺して、心を捲ってやる!!)」
はあんな非道なことをするのだから
睡蓮はもっと感情がズレていると思い込んで
居たがどうやらこの鬼は人に近いらしい。
人として何があったのかは分からないが
確実にそれに動揺を見せるだろう。
そう踏んで 雫想詩 を使うため
小刀を取り出したのだ。
睡『…っはっ!!(何じゃこの刀は!!!
本体に当たらなくても体に傷が着くぞ!?)』
「避けにくい…でしょ?…っ!
こんなことも……出来るのよっ!!!」
オーラを鋭く尖らせて小刀の攻撃範囲を
長くしたの狙い通り、
見えない延長距離に戸惑う睡蓮。
拳を打つふりをしてクイッと
手首を捻れば小刀の斬撃が唐突に襲う。
フェイクを織り交ぜた読みにくい攻撃も可能だ。
睡『…っ!…はっ!!…くそっ!!
(早すぎて小刀の攻撃範囲が読み切れぬ。
こいつとは拳だけで互角だ。これは部が悪いな。)』
「悪いけど…っ!
そろそろ遊びは………終わりだよっ!!」
睡『……………っぐっ!!!』
先程と違い明らかに押される睡蓮を見て
好機を見逃さないが
いっそう細かく素早い斬撃を送りだす。
それを何とか避けているうちに
おお振りの一撃を放った小刀が
頸の少し下あたりに近づいてきた。
散りばめられたフェイクによって
上手く誤魔化された一撃は、
____ザシュッ。という音と共に
睡蓮の首元を的確に攻撃しするが
致命傷には至らず後ろに__ヒョイッと
距離を取られてしまった。