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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第22章 上弦の鬼という存在




睡 『「ゆくぞ。/ 行くぞ。」』


律儀に互いに宣告してまた繰り返す。


___ビュンッ。という風を切る拳の音と
____ガスン ガスン。という拳の交わる
異常に鈍い衝突音から速度と威力が
普通の それ ではない事こそは分かるが

これが本気の殺し合いであるなど、
知らぬ人が見たら分からぬだろう。

それ程までに2人は、お互いが死なない と
最早信頼に近い何かを繰り返し拳を交える
うちに感じてしまい、これ好機 と
まるで己の力を試すかのようにぶつけ続ける。

それがまるで楽しんでる様にも見えるのだ。
本能的に好敵手だと認めてしまうほどに
この2人は大方、同じ程度のレベルなのだろう。


睡『先のっ…話だがっ!!!』

「……。っ、…幻…覚っ…ふっ!!」

睡『そう…じゃっ!!…っはっ!』

「…んっ!!はっ!どうせっ…通用っ!
しないんで………しょっ!!っはぁっ!!」

睡『…………っぐっ!!!』


___ガギンッ。という刀の交わる様な音と同時に
お互いの拳が真正面からかち合い
そのまま動きがピタリと止まる。

とてつもない威力でかち合った拳は
それぞれ手の甲から骨が出るほど激しく
折れ曲がるがそのまま2人ともギリギリと
拳を押し付け合い続ける。


睡『…ぐっぁっ!……良いっ、拳じゃな…っ!!
…お前…は……人では…無いだろっ!』

「………っ。人よ…っ!それより…っはぁ。
焦らさないで…っ、答え…教えて…よっ!!」

いつまでも拳を押し続けても意味が無いと
大ぶりの蹴りを__ビュンッ。と廻すと
___ストンッ。と静かに睡蓮は後へ飛び退いた。

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