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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第22章 上弦の鬼という存在


そうこうしていると、
隊士達の動きが突然一時停止し、
その後バラバラに狂気とも取れる行動を開始する。

まずは1人は自分の身体を刀で切り裂き始める。
その様はまさに狂ったようで、何かを叫びながら
必死に自分へ刃をむける。

今度はもう1人突然四つん這いになり
守っていたはずの屍2つに噛みつき出した。
それはまるで餌にありついた肉食の獣のようで
とても見ていられない光景だ。

もう1人はその様子を睨みつける様に眺めてから
鬼の形相で噛み付く隊士へと刀を向ける。

カ『ダメっ!!それは仲間よっ!!!!』

目を覆いたくなる様な光景に、
思わず手が伸びるが、その手はガシッと
に握られてゆっくりと戻された。

「カナエさん、見ないでも良いですよ。
この鬼……絶対に最後、出てきますから。」

それだけ確認してください。
そういう顔は相変わらず無表情。

けれど拳はふるふると震えている。
きっと彼女もこの光景から本当は
目を逸らしたいのだろう。
ただ何一つ見逃さないのが隊士達への弔いだと
必死に己を制御しているに違いない。

ついに自分を切り裂いた隊士が遂に倒れた。

身体は刀傷でズタボロで中身が飛び出している。
よくここまで自分で出来たものだ…正気じゃない。

カ『……酷すぎる。』

仲間の屍2つに食らいついていた隊士は
もう1人の隊士に切り殺された。
どこが何かも分からぬ状態は明らかに狂気。
無駄に切り刻む様子は親の仇とでも言うような
異常な執着心が見えた。

仲間の惨すぎる光景にカナエがついに涙を
一筋流した瞬間、____カランっと
最後に残った隊士が刀を地に落す。

震える手をが
上からぎゅっと握ってやる。

それはまるであと少しだから耐えてください。
そう言われている様に感じて、伏せかけた目を
何とかまたその惨劇へと向けた。

「そろそろ出ますよ。
涙拭いて、目をかっぴらいて見てください。」

今回の鬼です…。
そう言った瞬間に ストンっと
最期の隊士の前へ綺麗な女が舞い降りる。

白銀色の綺麗な髪に美しい顔立ち。
神秘的な見た目は例えこの状況でも
うっかり心を奪われてしまいそうだ。

カ『…あれは…鬼なの?』

「…ええ、鬼ですよ。
それも、あの瞳を見てください。」

カ『…上弦の…参。』

「(明らかに私の知る上弦の参じゃない。)」
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