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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第21章 君が好きだと言う話




悲『鬼が……消え失せたら…
俺は………どこに向かうのだろか。』

疑問があるとしたらそれだけだ。
果たしてそれ以外に…何かあるのだろうか。
目的を失った先何があるのだろうか。

「そしたらもう、どこにも向かわないんですよ。
ただココに居て当たり前に生きる。
別にそれで良いんじゃないですかね。」

悲『……それもそうだ。
何も……考えることでは…ないな。』

「そうです、貴方は強いですから。」

俺の強さが修羅ならば
お前の強さは極楽だ。

ひたすら滅するのみの力。
包み込みすくいあげる力。


悲『…南無阿弥陀仏…………。』
「ふふ、なんか何時もより優しい念仏ですね。」

悲『横に……お前が居るからだ……。』
「あら?浪漫あること言いますね。」

に対して特別な感情はない。
皆が言うように天使などと言うつもりもない。
何となくしっくりは来るが、特に何とも思わない。

ただ、やたらと心地いいから嫌ではない。
何も言わないから、隣にいても気が楽なだけだ。

そして、あまりにも当たり前に横にいるから
拒絶する事をいつも忘れてしまう。
本当にただそれだけの事。


悲『は…本当に…不思議な…娘だな。』
「悲鳴嶼さんも、不思議な人ですよ。」

俺は今の心の不変を望んでいる。

しかし
何故か拭いきれない 闇 が度々己を揺らす。
その度に何故か自然と横にいるんだ。

闇 を否定する訳でもない。
さあ変われ、と急かすわけでもない。
闇の不変を望む俺にそれでいいんだと
私はどこに居ても闇には落ちないと
それだけをそっと囁きながらただ隣にいる。


悲『……それでいい。』
「ふふ、そうですね……それでいいです。」

それでいい。
お前さえ闇に落ちなければそれでいい。
皆、安心して先に進めるのだから。

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