【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
「あら、きなこちゃんっ!!
お膝乗るの?良いよ、いいこいいこだねぇ。」
悲『きなこは…あまり懐かないのだが…。
には………いつもこうだな。』
きなこはまるで野良猫の頭領の様な
ふてぶてしい見た目で気性も荒いが
何故かにはよく懐いている。
「昔から何故か動物には好かれるんですよ。」
悲『お前の飼っている……癖の強い動物達も
……よく、懐いているからな…。』
ふふ、可愛いんですよ~。
わんちゃんとねこちゃん。私の天使です。
そうやってクスクスと笑う。
風鈴のような笑い声は心が洗われる。
悲『動物は……人を、見抜くのが上手いからな。
お前心が……綺麗なのだと…分かるのだろう。』
には無駄な淀みがない。
それでいて信念は強く揺るがない。
自然と自分にもそれが分かる、不思議なものだ。
ごくごく当たり前の日常のように
すんなりと心がそう理解している。
「私の心は綺麗じゃないですよ。」
何故かその声は沈んでいて、
ほんの少しだけ慰めたいと心が揺れる。
そんな柄でも無いくせに気になってしまう。
悲『何故……そう思う。』
「人を傷つける事も沢山ありますから。」
そんなもの生きていれば当たり前だ。
けれど、の場合、優しさから
そうなってしまった物なのだろう。
何を気にしているのか、必要ない事だろう。
悲『……そんなことか……。』
「もー、そんな事じゃ無いんですっ!
私だってちょっと悩んだりすんですよ!!」
ねー?きなこちゃん。
膝の上のきなこを撫でているのだろう。
そう問いかけるとまるで返事のように
ゴロゴロと心地よさそうな音が聞こえる。