【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
カ『ふふ、私はとーっても、醜いわね。』
貴方のように綺麗になりたいわ。
貴方の様に何も恨まず、真実を見て、
鬼すらも心から思いやる。
そんな人に私はなりたかったな。
「カナエさんは、とても綺麗ですよ。」
私の頬を包み真っ直ぐ目を見られる。
あなたの瞳はまるで黒真珠ね。
派手さは無いけれど、品が良くて美しい。
そんな目に見つめられたら誰だって、
崇拝するような心地になってしまう。
囚われているのに幸せなそんな感覚。
「カナエさんも私に言ってくれましたよね。
甘さと優しさを履き違えるなって。」
_______甘さと優しさを履き違えましたね!!
前を向きなさい!!
しのぶが今どんな顔をしているか!!
「貴方の刃は…その思いで鈍りましたか?」
いいえ。私の刃は鈍らなかった。
それどころか、刃は恨みで磨かれ続けた。
私の刃はそんな醜い刃。
けれどそれが……今の私の力の根源なの。
「鬼は消し去らなければならない。
貴方の刃が鈍っていないのであれば
それは甘さではなく優しさですよ。」
カ『違うわ、だって……恨んでいるものっ!!』
私が祟って全て消えるのなら。
私は命が消えても鬼を祟るでしょうね。
それくらい、深くてどうしようも無い恨みなの。
「鬼を恨んで…何が悪いんですか?
貴方のしていることは間違いだとでも?」
カ『いいえ…それは私の、やるべき事よ。』
決して間違ってはいない。
そこだけは疑ってはいけない。
”鬼は消し去るべき物。”
私として…柱として、ソコだけは曲げられない。