【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
□陰と陽 (胡蝶カナエ)
カ『あら?ちゃん。』
「え?カナエさんじゃないですか。」
任務の目的地に着くとそこには
丁度鬼の首を切ったちゃんが
不思議な光に包まれていた。
カ『綺麗ね……これは………え?』
「この鬼が人間だった時の記憶ですよ。」
脳からなのか視覚からなのかは分からないけれど
鮮明に映し出された映像が目の前に広がる。
カ『可愛い、女の子ね。』
「ええ、そうですね。」
その映像はおかっぱ頭の可愛らしい女の子が
床に伏せる母親と仲睦まじく話している姿だった。
「お母さんが大好きだったんだね。」
誰に放ったのか、泣きそうなほど優し声が
やたらと静かにツンと響き渡る。
するとまるで、その声が合図かのように
目の前の映像が一変して、死んだ母親に縋り付いて
子供が泣く様子に変わる。
カ『死んで…しまったのね。』
「カナエさん…よく見ててください。
これから多分……現れますから。」
カ『…………現れる?』
その言葉はまるで予言のようで、
突然品の良い男が現れて、少し会話すると
女の子はその男に手を引かれ歩いていった。