【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
柚『またそれは別だよ。
どうする?相談なら乗るけど…話してみるかい?』
「…。少し……聞き流す程度に…。
気軽に聞いてもらえませんか?」
柚『もちろん。』
そう言いつつ残り1割ほどのコップに
トクトクトクっと8分まで酒をつぐ。
こういう時に毎度思うが、
この子は本当に10歳なのだろうか。
柚『のお酌だと、
お酒が進んでしまうねぇ。』
「ふふ、私の話が良いツマミになれば
嬉しいなと思いまして。」
またこんな何とも気の利いた返しだ。
柚『弟子の話かな?』
「はい。…杏寿郎の好意には気がついてたんです。
けれどなんというか…落とす気満々で打算的で、
ちょっと嫌だったんですよ。」
柚『あの子は抜群にモテるだろうからねぇ。
自然に覚えてしまったんだろうね。』
「なので想いを告げられても困るだけなので、
キッパリと断ったんですが…。なんというか。
それがきっかけなのか真っ直ぐ向かってきて。」
柚『ふふ、あの目で純粋に言われたら
何となく気になってきちゃった。ってやつかな?』
コクリと頷く姿は頬が少しだけ染まっていて
とても可愛らしい。は、
自分に自信が無いからこそ、分かりやすい位の
真っ直ぐな好意には滅法弱いのだろう。
「……天元は、ほんとに真っ直ぐ伝えてくれて。
察しが良いから……私の答えも分かっていて。
皆をよく見てるから…全部わかってて……。」
柚『優しすぎて心を打たれたのかな?
あんなに純粋な子、なかなかいないからね。』
きっと彼は忍の為だけに生きてきたから
色恋事など本当に覚えがないんだろう。
初めての恋で戸惑いつつも、
何だかんだ鋭いから、いつも我慢してたもんね。
「何か本当に優しいんだなぁて…
どうにも可愛くなっちゃって。
ハッキリ断りはしたんですが、なんというか。」
柚『この見た目との差異が堪らない。
って思ってドキドキした。ってとこだろう?』
「もうっ、バレバレですね。/////」
照れつつもちゃっかりまた酌をしてくれる。
こんなこと言ってはいけないが子供達の
恋愛模様は可愛らしくて、本当に良いつまみだ。
ただ、子供にしては皆気持ちが重いよね。
受け止めるのは大変だろうな。