【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
_______________トサッ。
『可愛い鬼狩りさん、今晩は。』
静かに舞い降り愛想良く笑った鬼の瞳には
上弦の弐 の文字。
『とっても強い女の子が居るから
見て来いって言われんだけど…。
そこの可愛らしいお嬢さんの事かな?』
護衛が3人も居るなんて、
お姫様みたいだねぇ。
1人は使い物にならなそうだけど。
とクスクスと笑う。
柚樹は サッと 震えが止まらない
実弥の前へ出て剣を構えた。
柚『義慈。実弥くんを遠くへ。』
義『ダメだ。俺も戦う。
こいつら2人で逃げさせる。』
んー、やる気だねぇ。素敵な構えだ。
と警戒もせず呑気に鬼は笑う。
「お2人は、何を言ってるんですか?
私の武者修行の成果を見に来たんでしょ???」
すると、2人を庇うように
が更に前に出た。
柚『やめなさいっ!』
義『お前も黙って守られとけ!!』
必死に止める2人の顔を見て にこりと笑うが
その目にいつもの優しさは無い。
「ごめんなさい、私。
守られるのは、真っ平御免です!!」
その言葉の威圧感は目の前の異常な鬼と
同じ、それよりももっと重く感じるほどだ。
2人はそれでも止めようとするが
の足は既にギリギリと踏み込んでいた。
「(私は守るためにこっちに来たんだから。)
鬼さん、こちらですよ!!」
地面がえぐれるほどの踏み込み。
目で追えないほどの早さで鬼に
突っ込んで行った。
__________ドガーーーンッ!
童『…素晴らしい!!(これは、早いねぇ…。)』
「私を見に来たんでしょう?
水を刺されるのもなんなので、
2人きりで殺りませんか??」
拳を構えながら にこりと笑う顔は
少女のそれではない。
童『…うんうん、いいねぇ。
その年でそんなに妖艶に笑えるなんて、
将来楽しみだねぇ。』
僕は童磨。
今日は誰も傷付けるつもりはないよ。と
ヘラヘラしながら近寄ってくる。
「……止まれ。」
童『…んー。そんな顔しないでおくれよ。』
「……何が目的だ。」
童『だから、君を見に来ただけだよ?』
別に俺は戦闘狂とか、
ご飯に困ってるとかじゃないしね。と
相変わらずニタニタと笑みを浮かべる童磨に
グッ とは拳を握る。