【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
産『、嵐と私が初めて会った時、
彼は私になんて言ったと思う?』
「嵐ですか?……おかきっ!!ですかね?」
くすくす笑いながら、綺麗で騒がしい相棒を
思い出しているんだろう。
今の彼なら開口一番は確かにそうかもしれないと
こちらも少し笑ってから正解を教えてあげる。
産『それは凄い剣幕で、俺も鬼を殺したい。と
突然怒鳴り散らして来たんだよ。』
「うわー、無法者も良いところですね…。」
何だかすいません。と
自分の鎹鴉の失態を謝る姿が
本当に申し訳なさそうでつい笑ってしまう。
彼女といると、笑いすぎて
表情筋が痛くなりそうだと毎回心配になる。
産『君の前に嵐が一緒に居た、
優しい子供の話は聞いているかい?』
「はい、とても優しくて心を病んで…
……聞いていますよ。嵐は辛かったでしょうね。」
自ら命を断った彼の昔の相棒は、
とても優秀だったが優しすぎた。
正直、鬼殺隊ではあまり珍しくもない話だが
守るという事が残酷であるという事実を
ありありと思い知らされるようで、
毎回心が締め付けられる。
産『彼の死が余程悔しかったんだろうね。
俺は何で鷹なんだと暴れ回って…。
それはそれは……本当に大変だったんだよ。』
「支心亭も数回壊していますからね…
…………心中お察しします。」
彼は本当に力強い、最早鬼も倒せそうだ。
本当に見事な暴れっぷりで、
隠が10人がかりで止めてくれた姿は
なかなか忘れられないだろう。
産『何とか押さえつけてもらって、
誰よりも早く正確に伝える事が君の戦いだ
と伝えたら、それもそうだなおかきくれ。と
唐突に落ち着いておかきをねだられねぇ…。』
「想像出来すぎて笑えもしません……。」
産『それから鬼殺隊の事や、 鬼の事を
2人で話す様になって、今では
週一回程おかきをねだりにくるんだ。』
「すいませんご迷惑を………。」
産『嵐は頭が良いから私も楽しみなんだ。
何も謝ることはないよ。』
そう言って微笑むと、
確かに…何だか人みたいですよね。
とくすくすと笑う。