【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
杏『もうこの穴に住んでしまいたい。』
「ふふっ、何それっ。」
顔は赤くなくなってしまったが、
その笑う顔も捨て難い。何もかもが捨て難い。
何度思わせれば気が済むのだろうか、
俺はどうにもが好きらしい。
杏『ここからは真剣勝負だ。
俺は死んでも諦めんぞ。』
「……あはは、勝てる自信が無いや。」
杏『勝たんで良い、頼むから。
こればかりは負けてくれると助かる。』
「貞操観念の為にも、勝つ気で行くよ。」
杏『何を言っている。
もう負けそうでは無いか。』
「なっ!!!/////」
杏『俺は色事に疎いわけでは無いからな。
女の顔を見れば大抵は察しがつく。』
俺は別に色事に疎いわけではない。
単純に楽しかったのもあるが
にどうしても触れたくて、
馬鹿みたいにじゃれていた。
初めて見た時にあまりにも好みで
俺は天使が家に来たと本気で思ったんだ。
こう言えば印象に残ると、
下手な算段を立てて
よく褒められる自分の顔を
グイッと近づけて覗き込んだ。
さつまいも料理を嬉しそうに見せて
わっしょい!なんて言う姿に、
これなら直ぐに手に入ると思った。
そしたらなんと、
馬鹿みたいに強いに
コテンパンにやられた。
しかし不思議なもので、
嫌な気持ちにもならず本当に幸せだった。
素直に強くなりたいと思った。
どうしても手放しがたくて
を抱えたまま家の周りを走った。
この時に俺は本気で手に入れようと思った。
笑顔があまりにも可愛くて
あまりにも存在が愛おしくなったんだ。
初めこそ顔だったが、
例え顔が違っても俺はを
直ぐに好きになった事だろう。
絶対に迷うな!!と叱咤する姿も
もっと強くなれる。と背中を押す声も
わっしょいっ!!と俺を真似する所も
全てが心にしっくりくるんだ。