【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第21章 君が好きだと言う話
杏『情けないな、接吻ごときで。
………女々しくて、気色がわるい。』
思わず自傷気味な言葉がまろひまでる。
それがとても女々しくて自分に虫唾が走る。
悩んでいるくせに、こう言っておけば
この後 元気だして?と言われて、
こうすれば元気になる。と
顔を寄せふれるだけの接吻して
好きだ とびきり甘く囁いてやれば、
接吻もできるし、想いも伝わる。
と算段を立てる頭は本当に醜い。
そう思いつつも、予想の 元気だして? の
一言を黙って、待ってしまう。
なんて浅ましいんだろうか。
「まあ、確かに女々しいよね。」
杏『よも!?』
予想外の言葉驚くと、それをくすくすと笑われる。
その反応に自分の心の内が覗かれていたような
感覚になり唐突に恥ずかしくなる。
「杏寿郎は色事に疎くないもんね。」
杏『…よもや…バレていたか…。』
感じた感覚がまさかの正解だったことで
羞恥心に追い打ちをかけられ、
もう何だか情けなくて乾いた笑いしかでない。
「最近、妙に色っぽい顔するしさ。
そもそも、百人一首の話の時に、
杏寿郎が自分で言ってたんだからね?」
杏『俺は、何か言っただろうか?』
_____不快にはなっていないのだろう!!!
皆頬を染めて嬉しそうに泣くぞ!!!
「女の泣き顔の種類が分かる男が、
色事に疎いわけ無いじゃない。」
バカねぇ。とくすくす笑う姿が
どうしようもなく可愛くて。
羞恥心に染まった今の自分でも
あまりにも愛しい。と再確認してしまい
もう何でもいいか…と無理矢理ギュッと
腕の中に閉じ込める。