【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
□勘違いは突然に
_______くちゅんっ!
可愛らしいくしゃみが山に響く。
それにクスッと実弥が笑い、
ゆっくりに近づいてきた。
『風邪かぁ?今朝は冷えたからなァ。』
「んー、師範たちが噂してるのかも。」
寒くないか?とおでこに手を当てながら
聞いてくる実弥はやっぱり長男気質なんだろう。
『お前の師範たちって、
どんな人なんだァ?』
熱はねぇな、と手を額から離し
先端に岩を着けた木の棒で素振りを再開する。
「かっこよくて、強い、
お父さんとお母さんみたいな人達!」
ひょいっと飛び跳ね木にぶら下がり
懸垂をしながらは楽しそうに答えた。
『…はァ?2人とも男だよなァ?』
「そうだよ、けどいつも夫婦漫才してるの!」
義慈さんがお父さんで 柚樹さんがお母さん!
とっても仲良しなんだよ!
と、なぜか誇らしげだ。
『………変わってんだなァ。(何となく、
めちゃくちゃ可愛がられてるんだろうなァ。)』
「あ!そうそう!さねみんのことも
この前、お手紙に書いたの!」
『…俺の事?』
「うん!鍛錬の事もそうだけど、
町に行った事とか一緒に寝てることとか!!」
えへへーっと、照れくさそうに笑うは
とても愛らしいが、少々抜けてる部分があるため
実弥はなんとも言えない顔をした。
『…嫌な予感が…するんだが。』
「…何で????」
『…何でもねぇよ、気にすんな。
なぁ、そろそろ組手しようぜェ。』
「お!いいね!」
嬉しそうに返事をすると
木の枝からひょいっと降りてくる。
「今日の条件はそうだなぁ。
私の上半身を縛ってっっ!!」