【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
『おう、分かった。』
慣れた手つきでの上半身を縛り上げる。
体術となると実力差がありすぎるため
毎回何かしらの条件を付けて組手をしているのだ。
基本的には武器は無し。
実弥はなんでも使って良しだ。
条件は足に枷を付けたり、目隠しをしたり…
『(なんか毎回すげぇ絶妙に
いやらしいんだよなァ………。)』
縛りながらを見つめていたが
いかんいかん、と邪な考えを振り払う。
『おし!できたぞォ!!』
ありがとう!と返事をして、
少しだけ開けた所にそのまま歩いていく。
その姿は少しだけ滑稽だが、本人はまじめだ。
「よし!何時でもいいよ!!」
『おぅ。』
の声に短く返事をすると、
ザッと実弥は姿を消した。
「…。
(今日はどんな手を使って来るのかな?)」
2人の組手は変わっていて
実弥が、身を隠すところから始める。
条件の付けられたは
その場から動かず実弥の奇襲を迎え撃つ。
言わば何でもありの実戦形式だ。
「…気配を消すの上手くなったね。
(流石、将来の柱。センスあるなぁ。)」
は目を閉じて神経を尖らせる。
__________ザッ。
「踏み込みの音が煩い!!力みすぎ!!
一撃目放ち終わるまで意識を抜かないで!!!」
一撃目を交わすが、
実弥の攻撃の手は止まない。
『…オラァァァ!!!!』
「方向転換に無駄がありすぎる!
関節の柔らかさをちゃんと生かして!」
ものすごい、スピードで
を切りつけるが
スルスルと避けられてしまう。
「正面突破じゃ、私には当たらないよ!!」
『…んなの、…わかってらァ!!!』
「避けられても重心をぶれさせ……っ…!? 」
実弥の持っていた斧は地面を抉る。
_____________ブワッ。
「……!(砂!?目くらましか!)」
は咄嗟に目をつぶった。
『……もらったァ!!!』
実弥がそう思った次の瞬間
目の前にいたはずのは消えた。
「…惜しいなぁ、そういうとこだよ、実弥。
『…っ…後!?』
_______ドスンっ。
の蹴りで実弥は吹っ飛んだ。