【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第19章 新しい階級
実『……。(本当、こいつは凶器かよ…。)』
「…さねみん?眠かったよね、ごめんね?」
呆れつつも、今の状況は嫌ではないし
怒ったら帰ってしまうのでは…。
と、どうしたもんかと黙っていると
謝りながらしゅんと肩を窄められる。
そんな姿に当たり前の疑問がよぎる。
実『なぁ、本当に分かんねェのか?』
「んー、ごめんよく分かんない…。」
自分の腕の中でこちらを見つめながら
不安そうに呟く。
一緒に修行をしていた時も
床が硬いからと無理矢理な理由を付けて
やっていたはずの腕枕。
久々の温かさと、可愛さに
何となく落ち着かない。
実『…そうだな、例えばこの状況で俺が
お前に何かするとか…思わねぇのかァ?』
「実弥が?そりゃ無いでしょう!!」
何言ってんのよ!もう!と
何故か嬉しそうにそう言われて
なんとなくムッとする。
「私なんてまだ子供だし、
そんな何かなんてあるわけないじゃない。」
本当にそう思ってるのだろう。
腕の中でクスクスと笑う姿に
腹が立ち片手で頬をつまんでやる。
「い…いひゃいよ、しゃねみん。」
実『しゃねみん。じゃねェだろォ…。
ほんと頼むから自分が凶器だって
理解してくれぇ………。』
そう何とか伝えて
頬を摘んでいた手を離すと
凶器レベルに強くなったのは
自分でも何となくわかる!!
と何故か自信ありげに答えた。
その邪気の無い笑顔が惚れた弱みで
半端なく可愛く見えてしまい、
ちょうどいい大きさのを
ぎゅっと抱きしめる。
「ふふ、暖かい。何か懐かしいねぇ。」
そう言って抱き返してくるは
ほんの半年ちょと前の夜でも思い出して
いるのだろう。とても嬉しそうだ。
実『鈍感も…ここまで来ると、
本気で罪だよなァ………。』
「…何がよ!いつもこうやって
一緒に寝てたじゃないっ!!」
実『………ああ、そうだなァ…。』
自分にとっても良い思い出のソレに
怒る気もなくし、いい香りのする髪に
顔を埋めながら諦めるように呟く。