【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
そんな、幸せな一時。
それを壊すのはいつだって…
『稀チィー!』
「『…あぁ!? (ブチンっ)』」
『なんだ?今の音。』
『「鬼ィ…っつ!!!/////」』
『ヒィイイイ!!!』
(なんでこいつら真っ赤な顔でキレてんの!?)
真っ赤な顔でキレる2人に
流石の鬼も戸惑いが隠せない様だが、
こっちはこっちでそれどころじゃない。
「雰囲気台無しじゃない!!!/////」
(あとちょっとで!空気に流されたさねみんが
ちゅーしてくれそうだったのに!!!)
『空気読めェ…鬼ぃ……!!!/////』
(人の一世一代の告白をぶち壊しやがって!!)
推しとのまさかの恋愛イベントを
ぶち壊された。
せっかく、このまま接吻して告白しようと
していたのにぶち壊された実弥。
「『死ねゴルァアアっつ!!!!』」
『ぎゃああああ!!ごめんなさいぃぃ!!』
空気の読めなかった
可哀想な鬼はあまりの剣幕に
謝罪をしながら、一瞬で塵となった。
『(鬼さんホイホイの2人が
暗くなった森の麓にいると、
うかうかラッキースケベも出来ないのか。
せっかく!!せっかく!思春期の幻想っていう
一大イベント引き当てたのに!!!)』
「(…ここから仕切り直しなんてできねェし、
結局、こいつがどう思ってるのか聞けてねぇ……。)」
塵になって消えた鬼を
2人はため息をつきながら見つめていた。
「……はぁ、帰ろうか。」
『…あぁ、とりあえず着替えねぇと。』
本当に興醒めと言うやつである。
お互いの顔はもう何時もの顔で、
さっきの出来事が夢だったんじゃないかと
お互いに錯覚してしまうほどいつも通りだ。
『(あーあ、いつもの顔になっちまったなァ。)』
「(あーあ、貴重なラブハプニングが。)」
実弥の本気の告白はまだには届かない。
私も男性のちょっとしたことで
ドキドキしちゃう時期ってあったし
そんな感じなんだろうなぁ。
と、自分の現在の年齢を忘れ
的はずれな事を考えるのだった。