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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第19章 新しい階級



実『結局お似合いの死に方しましたよ。
俺は涙の1つも出やしませんでした。』

むしろ清々した。と伝えるような
その言い方にはそのクソ親父の
酷さが滲み出ていた。

義『よっぽど嫌いだったんだな。』

実『殺したいほど嫌いでしたよ。
死んでからは俺達が家族を守ろうって、
玄弥っていう弟と約束したのに…』


その言葉の先は皆大まか予想がついた。
こうして此処にたどりついたのが、
何よりの証拠だからだ。


実『あんな小さくて優しい母ちゃんが
鬼になって……玄弥意外みんな死んで…
俺は母ちゃんを殺して………それで…。』

涙は意地でも流さないつもりなのだろう
俯きながら話すが、言葉は途切れ途切れで
どんどんと小さくなっていく。

そんな実弥の背中を義慈が
トントンと優しく叩いてやる。


義『つれぇよなぁ……。
…俺はなぁ、何十人も俺の為に死んで、
弟も家族も誰一人も守れなかったんだ。』

多くは語らないが、
それでも伝わったのだろう。
実弥は義慈の顔を見上げる。

実弥の不安気な顔を見た義慈は、
頭をガシガシと撫でてやる。


義『だから…こんな世界よぉ、
俺達がぶっ壊しちまおうな!!』

そう言う顔は子供のように
ニカリと笑っていて、それでいて
全て包み込んでくれるような
底なしに優しい笑顔だった。


実『本当、かっこいいっすね。
あの綺麗な人が惚れるのも無理ありません。』

義『な!?お前からかってんのか!?』

この野郎っ!!とポカリと殴りかかる。
辞めてくださいよ!と、口では言うが
実弥の顔は優しく笑っている。

きっと義慈の優しさは
しっかりと届いているのだろう。


実『よろしくお願いします。』
義『おう、死ぬ気で強くなれよ。』

俺とに鍛えられれば
もれなく化け物級になれるぞ!
とふざけて言うがあながち、
冗談とも言いきれないだろう。
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