【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
着物に着替えた2人は
金魚屋を見たり、飴細工をみたり
町を楽しんでいた。
『…ちょっと休憩する?』
「甘味処でも入るかァ。」
(行きたいって言ってたよな。)
『うん!』
___カランッ。
「何食べる?」
『俺はお茶でいい。』
「…。なら私もお茶にする。」
先程から実弥はずっと遠慮をしている。
それはそうだろう
年下の女の子の奢りなのだから。
だが、はどうにも頑固で
自分が頼まなければ頼まないと
頬を膨らませている。
こうなると、もう絶対に引かない。
『はぁ、分かったよ、そしたら おはぎ。』
「(ついに出たー!!おはぎっ!)
よし!! おはぎ2つとお茶お願いします!」
店「はいよー。」
少し待つとておはぎとお茶が2人の前に置かれた。
『「いただきます。」』
「美味しいね!さねみん!」
『…あぁ、うめぇ。』
「おはぎ好きなの?」
『おはぎが好きつーか、なんつーか。』
「なんつーか?(おはぎ大好き設定じゃないの?)」
『うちは…。あんまり裕福じゃなかったから、
たまに母さんが作ってくれるおはぎが
特別美味しく感じてなァ。』
兄弟多かったから、皆でそれを取り合いしてなぁ。
それを眺めるのが、俺は好きだったんだァ。
と、とても優しい顔で実弥は呟いた。
単純におはぎ好きだと思っていたは
何とも切なくて優しい理由に、胸がキュッとなる。
「(そういう理由だったんだ。)」
『今はもう弟が1人生きてるだけだけどなァ。』
「弟さん生きてるの?(知ってるけど。)」
『あぁ、玄弥って言ってなァ、
俺の漢字が1文字使われてんだぁ。』
その顔は柔らかく笑っていて
本当に大切に思っているのが
痛いくらいに伝わってくる。