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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第18章 師範たちの過去


□師範達の昔話


柚『この辺でよくいたずらしたねぇ。』

義『ああ、よくお前の親父に捕まったよな。
どこにいても見つかるんだよなぁ。』


弁当と甘味を買った一行は
せっかくだから思い出の場所にと
足を進めていた。


「柚樹さんの生家はこの辺りなんですか?」

柚『そうだよ、今はもうないけれど
この辺で小さな町医者をしていたんだ。』


聞けば柚樹の父は財閥の御曹司だったが
威張ることの無い優しい人で、
町医者の居なかったこの街に
小さな診療所を立ててそこで生活
していたらしい。

柚『母は僕を産んですぐ死んでしまってね。
男手ひとつ。召使いも無しに僕を
育ててくれたんだ。』

全然顔、似ていなかったけどね。
と笑う顔はとても綺麗で、
お母さんは綺麗な人だったんだなぁと
何となく想像する。


義『おお、あそこだぞ!!
俺と柚樹が会った場所!!』


そう指さしたのは
しだれ桜の木の下で、今は咲いていないが
それは立派な木だった。


「咲いているところ見てみたいです。」

柚『とても綺麗だよ。』

そう言ってクスクスと笑う。
チラチラと義慈を見るその様子に
は首を傾げる。

すると、義慈が頬をかきながら
気まずそうに話し出した。


義『…んー。会ったばっかりの柚樹はな
そりゃ女みたいでよ……しだれ桜を眺めて
あそこに突っ立てるもんだから……、
おれはしだれ桜の妖精かと思ったんだ。』

「ふふ、綺麗だったんですね。」

柚『いきなり腕を掴んで、
しだれ桜よりお前は綺麗だ!!
なんて熱い告白をされてねぇ。』

義『思いっきり平手打ちを
食らって俺は尻もちついたんだ。』

師範達の可愛い子供時代を想像して
思わず吹き出してしまう。

「ふふ、可愛らしい出会いですね。」

義『可愛くねぇよ!!
平手打ちが強烈すぎて
俺2日も頬が腫れてたんだぞ!!』

柚『あの頃は女と間違われるのが
とても嫌だったので、ついね。』

何となく想像が着いてしまう
その様子にまた笑ってしまう。

それから直ぐに意気投合した2人は
良くここで待ち合わせをして
遊んだり話したりしていたそうだ。

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