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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第18章 師範たちの過去


□わがままと疑問

「お待たせしました!」

部屋の奥から出てきたは
ちょっとだけおめかしをしている。

初めて会った時は、
飾り帯も出来なかったのに
今ではお手の物だ。

そんな成長にホッコリとする。

柚『どこに行きましょうか?』
義『どこでもいいぞ?』

「あの……そしたら…。」

照れくさそうに希望を
伝えようとする。

きっと可愛いわがままだ、聞いてやろう。と。
待ち構えていたが彼女が発したのは
何とも言えない気持ちになるものだった。


◆◆◆◆◆◆

柚『僕が知ってる限りは…
ここしかないですね………。』

義『俺も…専門外だしなぁ…。』

「いや充分すぎる位です。」

の目線の先には
人の臓器のホルマリン漬け。

彼女のは先程『人間の内蔵が見たい。』と
とんでもないお願いをしてきたのだ。

実は柚樹が医者の家の出だと知っていての
発言なのだろうが流石の2人も面食らった。

お洒落していたのも
失礼にならないようにと考えて
の事だったのだろう。

ふむふむと 、何やらメモをとる姿は
真剣そのものだ。

柚『すいません、突然。』

『彼女は医者を目指してるんですか?』

柚『いいえ、ですが
治療にも興味があるらしいので
見せておこうと思いまして。』

『それは素晴らしい志しですね。
柚樹坊っちゃまのお弟子さんなのかい?
桐生家の教えを乞う者は図らずも人の為にと
そういう人間になるのでしょうね。』

柚『もう坊っちゃま、なんて
可愛い歳ではありませんよ。』

『婆にとってはいつまでも
坊っちゃまで御座いますよ。』


柚樹と愛想良く話す老婆は
この施設の管理人の様だ。
いくらこの世界でも、人間の臓器を
見れるなんて中々普通ではない。


「(桐生家…。
柚樹さん苗字初めて知った……。)」

本で見て気になっていた臓器の部分を
大まかに観察しながら
少しだけ聞き耳を立てる。


義『…念に使うのか?』

「どちらかと言うと興味です。
一応人体の構造は
覚えておいて損は無いと思いまして。」


スっと寄って来て
一緒に臓器を覗き込む義慈は
何だか少し元気がない。

気持ち悪いですか?と聞くと
そうじゃねぇよ。と頭を撫でられる、
柚樹達の方は話が終盤の様で
絵に書いたような社交辞令を述べている。


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