【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
□君とデート
___武者修行1週間経過。
『町に行ったことがないィ!?』
「通ったことはあるんだけど、
町で遊んだり甘味処に行ったりしたことないの。」
1つ目の山へ向かう途中に町は通ったが
早速寄り道とは如何なものかと、
何とか誘惑に打ち勝ったが、
やっぱりちょっと行ってみたい。
「だから、今日鍛錬お休みして
日暮れまで一緒に町にいかない??」
『 …な!?
(逢い引きの誘いか、これは?)』
「…ご、ごめんなさい!!
私なんか連れるの恥ずかしいよね。」
あわあわと焦りながら
しょんぼりするは
何とも庇護欲をそそる。
『いや、それはねぇよ。』
本人は自分の容姿に自信がないようだが、
はとても愛らしい。
黒目がちなタレ目に綺麗な黒髪
肌がとても白いため頬や口の綺麗な紅が際立つ。
性格も良い、笑顔なんて1級品だ。
そんな娘を連れて何の恥になるのか。
どちらかと言うと…
『俺が着物とか持ってねぇ…
こんな小汚い格好じゃ、甘味処だ、小物屋だ
一緒に行ってやれねぇし。そもそも金がねェ。』
我ながら情けないが、事実なのだから仕方ない。
「着物なければ、買えばいいじゃない。」
『…いや、だから…その金がねェ。』
「私、お金はたんまりある!」
『……は?』
ムンッ!と、風呂敷から取り出した財布は
ぱんぱんに膨れ上がっている。
『ず…ずいぶん、貯め込んでるなァ。』
「修行してる時に泊まり込みだしせめて
家事をやらせてくれないかって頼んだら、
タダでやらせられないって
何かやる事にお小遣いを頂いてたのだ!!」
あの人たち何故かめっちゃお金持ちだったの!
とは鼻息荒く説明する。
『…いや。それ使っちまっていいのか?』
「その代わり、私の好きな着物着て!!」
『…そりゃ構わねぇが。』
「決まり!善は急げ、だよ!行こう!!」
ゴーゴー!と実弥の腕を引き
元気よく山を下る後ろ姿に、
楽しそうだから良いかぁ…。と、
否定する事を諦めて
もういっそ楽しんでしまおうと大人しく
付いて行くことにした。