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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第16章 親友という存在




カ『ちゃんは、
毒物があまり好きじゃないの?』

ひょいっと顔を覗き込み
そう言うカナエに思わず身体が固まる。


「え、あ、そういう訳ではないんですが、
ちょっと怖いなぁ……て。」

し『確かに盛られた後では
取り返しがつかないことが多いですもんね。』

ま『忍はそれに対応するために
幼い頃から毒を微量に摂取するんです。』

「………!!(話の流れが。)」

し『それは身体に悪影響なのでは?』

雛『ええ、なので忍は短命な人が多いんです。
私達はもう里を抜けてから辞めましたが。』

し『なるほど、毒物の種類等の
一覧表はありませんか??』

「………。(やだ!やだやだやだ!!)」

須『あるよ!待っててね!』

そう言ってパタパタと用意する須磨。
しのぶは早く見たいのか、
それにちょこちょことついて行く。


カ『ちゃん。分かるでしょ。
覚悟を持ちなさい。』

の震える手を隠すように握り
そっと耳打ちをする。

「………カナエさん。私…。」

目線の先には須磨が用意した
薬物の一覧表をマジマジと見つめるしのぶ。
このままじゃ、毒で戦えることに
気がついてしまう。と止めに行こうと
するのをグッと座りこまされる。



カ『貴方がテコの原理だなんだなんて
言った時からおかしいとは思ってたんです。』

「…………。」

カ『一理ある話でしたが、
貴方なら具体的に何かと提示してくるはず。
それをしなかったのは、
しのぶに向いている戦闘方法をさせたくなくて
焦ってたんじゃないですか?』


そんな鋭すぎる言葉に
何も言えなくなる。カナエはきっと先程の
やり取りでが口にしない何かが
毒であることを察したのだろう。


カ『私達は鬼に親を殺されました。
私はそれでも鬼は哀しい生き物だと思っています。
だからこそ覚悟を持って切っているのですよ。』


「私……しのぶに覚悟があるからこそ
どうしようもなく怖いんです。」


そう言って考え込むしのぶを
絶望したかのように見つめる。


カ『しのぶの覚悟を受け入れてあげて。
友達の貴方が否定してどうするんです。』

「…分かってます。」




カ『分かってないから言っているんです!!!』

珍しく響くカナエの怒号に
その場がピシャリと凍りつく。

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