第14章 天使が運ぶ幸福論

瑠『……は天使なんですか？』

話を聞いていた瑠火はキョトンとした顔をして
ポツリと呟く。

無理もない、人を何もせず治してしまうなんて
神様の様に思えても仕方がないことだ。


義『ちがいねぇな、天使だ！！』

柚『まだ、本人にも言ってないんだ。
このことは内密にお願いしたい。』


そう言うと瑠火と槇寿郎はコクリと頷いた。


槇『して、お前らは復帰するのか？』

義『もちろんそのつもりだ！！』

柚『正式には
御館様の許可を貰ってからになるけど…。
また一緒に戦えるよ。』


槇『はははっ！鬼殺隊の英雄2人の復活か！』

そりゃ心強いな！！
そう言う槇寿郎は心底嬉しそうだ。


柚『ふふふ、と稽古してるからね。』

義『俺達はどんどん強くなってるぞ。』

槇『底なしか、恐ろしいな。』


そんな事を言いつつも
戦友の帰還に喜びを隠せない槇寿郎だった。




槇『（天使というのも、否定できんな…。）』



幸福ばかり運んでくる
少女の笑顔を思い出しながら
柄にもなくそんな事を思った。




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