【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第13章 派手な男になるまで
「ま、待って。お金っ!!」
宇『女に金は出させねぇよ。
とりあえず今夜中に近くまで向かうからな。』
そんな後ろ姿にちょこちょことついて行くと
少しして急に立ち止まる。
宇『なあ、。』
「ん?なに?」
突然名前を呼ばれたので
何事だ?と首を傾げる。
宇『さっきの話だが。
必要以上は絶対殺さない。
けど、必要であれば殺す。』
「うん。」
宇『俺は血の繋がった家族でも殺す覚悟だ。
それはアイツらと同じなのかな…。』
その声は少し震えていて
拳はギュッと握られている。
「違うよ。けどね、人を殺す覚悟なんて
どんな時も、どんな相手でも
本当はしちゃいけないことだと私は思ってる。」
宇『……そう、だよな。』
そう下を向く広い背中にギュッとしがみつく。
「だからお願い、
その罪も一緒に背負わせてよ。」
誰かを殺さなきゃならないなら
私も一緒に殺す。それを一生忘れない。
そんなの気休めかもしれない。だけど、
私は今そのために一緒に来たんだよ。
回りきらないの手をギュッと握る。
宇『お人好し。』
「うん。」
宇『綺麗事ばっか言いやがって。』
「たまにはそう言うのも必要だよ。」
宇『言ってること滅茶苦茶だぞ、お前。』
「ふふ、知ってる。」
宇『人殺しになるってんだぞ。』
「そうだね、人殺しになるね。」
宇『人殺すのは、気持ちわりぃんだぞ。』
「うん、知ってるよ。」