【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第13章 派手な男になるまで
「東証院 厳正さん。
どうか、これでご勘弁下さい。」
そう言うと拳を政重の顎にくい込ませると
気持ちが良い位に飛んでドサッと
膝を着く厳正の前に落ちた。
気を失うその姿はなんとも間抜けだ。
厳『ふ、ふははっ!
スッキリしたぞ礼を言う!!』
「ふふ、私もスッキリしました。」
仲間や駆けつけた屋敷の者も
皆政重のその姿に声を上げて笑う。
宇『なー、もうちょい心配してくれても
いいんじゃねぇーの?』
天元はそう言いながら
自分の拘束されていた縄で政重を縛り上げる。
「天元がやられるわけないでしょ?」
そもそも縄抜け出来るでしょ?
そう笑うと まぁな。 と笑顔を返された。
嵐『ーっ!!!』
「嵐っ!!」
そんなこんなしていると嵐が戻ってきて
の腕にスっと乗ったので
足に括られている文を読む。
「厳正さん。
捕まらなくて良さそうですよ?」
厳『それは、どういう事だ??』
すぐ分かります。ほら来ました。
そう言って指を指す先には
肩で息をする槇寿郎。
槇『っ。お前の鎹鳥は鬼か?』
嵐『ふんっ!ウスノロ!!!』
「こ、こら、嵐っ!!!」
ひとしきり騒いだ後、槇寿郎はスっと背を正し
その場の人に向き直る。
槇『東証院政重お前の貿易会社を
産屋敷耀哉様が先程買収なさった。
お前はこれより鬼殺隊が拘束し
隣町の奉行所に受け渡す。』
気絶してるから聞こえんか?
そう言いながら足で政重をつんつんとつつく。
槇『東証院厳正、この屋敷も買い取ったが
お前に権利を受け渡す。』
これからは藤の家紋の家として
鬼殺隊の為に尽力することだ。
厳『東証院の名に恥じぬよう
心して受けさせて頂きます。』
厳正は地面に額をつけ頭を下げる。
槇『娘と妻にも文を出しておいた。
一緒に住むと良い。』
そう言いながらドサッと資料を渡す。
槇『必要なことはそこに書いてある。』
厳『なんと、お礼をいえば良いか…っ!!』
涙を流しながら礼を言う厳正に
礼は行動で示せ、男はそういう物だ。と
言い放ちスタスタとの方へ歩いていく。
「槇寿郎さん、耀哉様は…
お、お金持ちなんですね。」
槇『今更何を言っている。』
少々引き気味でそう言うが面白く
笑ってやると見覚えのない青年が駆け寄ってきた。