【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第13章 派手な男になるまで
宇『武器は使って構わない。
1本と取れる打撃を加えた方が負けとする。』
「わかりました。」
先程とは違う空気感と表情で
そう告げられたため、素直に返事をし構えを取る。
宇『なんだ、武道家なのか?お前。』
「はい、拳の方が得意なんです。」
宇『そりゃ良いな。』
そう言うと2人同時に踏み込み
真正面から突っ込む。
「………。(へぇ、本当に音がしないんだ。)」
静かな踏み込みと足音に感心しつつも
背後に回り込もうとすると
宇髄がスっと両手を上げた。
「………っ!!!?」
その仕草に入れようとしていた一撃を
無理に引っ込めは立ち止まる。
「な、何してるの?」
宇『まいった。』
「え?」
宇『だから、降参だ降参。』
そう言い放つと、横から怒号が飛ぶ。
政『ふざけてるのか貴様!!!
その娘を査定しろと言っているんだ!!!!』
宇『査定なら済みました。』
そう言うとの背を優しく押し
怒鳴り散らす頭首の方へと向かせる。
宇『1度体感して頂きたい。
この娘に睨まれれば、実力など
ありありと分かるでしょう。』
「え、ちょっ!!」
その言葉に戸惑うがどうも引く様子はないらしい。
政『はっ!睨みで実力など分かるはずもなかろう!!やってみれば良い!!!』
そう言って腕を組む政重に
仕方ないなぁ、とため息をつきグッと睨みつけると
ブワッと殺気がその場に充満する。
政『……っ!!!?…はっ、はぁ。
(殺されるっっ!!!!!!!)』
その殺気に耐えきれず額に汗をかき
簡単に膝を着いたのを見て、
スっと殺気を解いてやる。
宇『ご理解頂けましたか?』
膝を着いたままの政重の背にそっと手を添えて
そう呟くとその手を乱暴に弾かれた。
政『ふ、ふん!!認めてやろう!!
今日はもういい!!細かいことはこいつに聞け!!』
苦し紛れに宇髄を殴りドカドカと
その場を離れる。
「よ、よろしくお願いしますっ!!!」
一応その姿にも頭を下げるが
返事などして貰えず立ち去られてしまった。