【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第13章 派手な男になるまで
護衛『どちら様でしょうか!!!』
「東証院 政重様の護衛の依頼を承りました、
鬼殺隊士の でございます。」
そう言ってそっと依頼の文を渡す。
護衛『失礼ですが……、だいぶ幼く見えます。
その…大丈夫なのでしょうか?』
文を受け取ったものの申し訳なさそうに
そう言われ、まあこの見た目じゃ仕方ないか。と
は苦笑いする。
「もし不安でしたら、
目の前で誰とでも手合わせ致します。と
お伝えください。」
そう丁寧に言う姿に、
とりあえず普通の子供では無いな。と
奥へと案内することにした。
長い廊下を護衛について歩いていく。
金色に赤の文様という何とも派手な扉に着くと
ピタリと歩みをとめた。
護衛『政重様!鬼殺隊の方がお見えになりました。
お通ししても良いでしょうか。』
ハッキリとした声でそう伝えると
中から おお、入りなさい。 と
何ともねちっこい声が聞こえてきた。
護衛『では、様。
よろしくお願いします。』
「はい、承りました。」
そう軽く挨拶をしてから どうぞ、と
襖を空けられる。
丸々とした、いかにも成金臭い男が
でっぷりと鎮座しているのが目に入ったが
とりあえず入る前に頭を下げておく。
「鬼殺隊より御任命を承りました、
でございます。」
何となく心地の良くない雰囲気に
それでも頭を下げ続けていると
何処ぞの悪代官の様な声が聞こえてきた。
政『そう固くなるな、そこに座れ。』
やっと顔を上げそちらに向かうが
ニマニマと頭から爪先まで査定される。
「(心地の悪い視線だな…。)失礼致します。」
これまた派手な赤い座布団にちょこんと
正座すると自慢げに話し出した。
政『私は父より受け継いだこの東証院家の頭首である。今回の任務は私を守ることと、その護衛。小さく幼いお前にそれが出来るのか?』
「………。」
政『鬼殺隊も私にどれだけの恩義があると思っているのだ。柱のひとりも寄越すと思っていたが、小娘1人では何も出来なかろう。』
そう言って鼻息を荒くしている。