【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
槇『またお前たちと共に戦いたいものだな。』
そう言う槇寿郎は3年ほど前のことを
思い出しているのだろう。
柚樹 義慈 槇寿郎の3人はは鬼殺隊の同期。
2人が大怪我を負った戦いも、
実は3人で肩を並べていた時の事だった。
柚『ふふ、もしかしたら
また前線に出られるかもしれませんよ。』
義『そうだな、このまま行けば
復帰できるかも知んねぇな。』
槇『なんだと!?』
それはどういう事だ!?と
2人に詰め寄ると柚樹にまぁまぁと宥められる。
柚『検査をしてみないと分かりませんが、
僕も義慈も内蔵の調子が良いらしく、
最近は寝込むこともめっきり無いんですよ。』
それを聞き槇寿郎は目を見開く。
2人はいくつかの臓器が損傷しており、
生きているのが不思議と言われるほどだった。
前線を退いた後も少しでも鬼殺隊の為にと
2人して見回りを続けていたが、
片方が寝込んでしまい、1人で巡回することも
珍しい事ではなかったのだ。
定期的に医者にも見てもらっていたが、
治ることはなく短命だろうと見当を付けられるほど
2人の体は弱っていたはずだ。
槇『お前ら……。もう使えぬ臓器が
いくつもあって長くないと言われて居たんじゃ…』
臓器が復元することなどある訳が…と
眉を顰め呟く。
義『が来てからだ。
ただの1度も寝込んでねぇんだよ、俺達。』
不思議だよなぁ。と
楽しそうなを見つめながら話す目は
何とも幸せそうだ。
そんな姿に、そんな幸せそうな顔をされては
悪態も付けないな。と槇寿郎は小さくため息を着く。
槇『まあ、無理はするなよ。
共に戦いたいのは本心だが、生きていてくれる事が
俺にとってもにとっても1番の事なんだ。』
酒の力もあり珍しく優しいことを素直に言う槇寿郎を見て2人は面食らうが、直ぐにクスクス笑い出す。
柚『あら?槇寿郎、今日は随分と饒舌ですね。』
義『全くだ、に男の落とし方でも
教わったのか?』
そう言う2人の顔は茶化すように笑っていて
お前らは変わらんなぁ。と抵抗すると面倒だと知っている槇寿郎は、眉を下げながらも笑うのだった。