【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第3章 幼い風との武者修行
「鬼の出る場所って
どうやって探るんだろう?。」
(気配を探るのも情報収集も修行!!)
基本的に何の情報も貰っていないため
全てが手探りだが、本人はなんとかなるさ~
と、初めての一人旅にお気楽モードだ。
トコトコと1つ目の山を降り
明るいうちに1番近くの街についた。
「(凄いな、時代劇みたい。)」
初めて見る街並みやお店に
心はルンルンと踊る。
「(甘味処、寄ってみたいなぁ。
いやダメ!次の街で寄ってみよう。
夜までに次の山の中に入らなきゃ。)」
いかん、いかん、と首を振り
誘惑の多い街並みを足早に通り過ぎる。
夕方までひたすら歩くと
目の前に雰囲気のある山が現れた。
「いやぁ、いかにも鬼が出そうな山だな。」
(私、刀貸してくださいって
言わなかったから、小刀しか無いんだよな。
拳とかって鬼に通用するのかしら。)
刀が無いことには
気が付いていただったがあまり気にせず
トドメがさせればいいかぁ…。と考えていた。
「(これもまた修行、修行。)」
ズカズカと、なんの躊躇いもなく
怪しい山に足を踏み入れていく。
不気味なほど、静かな山だ。
「鬼さんこちらっ!手の鳴る方へ~!!!」
退屈になったのか
手をパチンパチンと叩きながら歌い出したが
はぁ、とため息をついて歌うのを辞めた。
「こんなんで出るわけ…。
『稀チィ!!』…………嘘だろ出たわ。」
ご都合主義かよ、と思うほど
完璧なタイミングで木の影からガサガサっと
グロテスクな鬼が出てきた。
「偉いな、空気読んでくれたの?」
初めて見る鬼に、
そんな呑気な事を聞くのは
きっとしか居ないだろう。