【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
槇『やる。』
瑠『!! ありがとうございます!』
息を切らして帰ってきたと思ったら
可愛らしい花束を雑に差し出された。
ふん、と目をそらしているが
気恥しいのだろう耳まで赤くなっている。
瑠『ふふ、急にどうしたんです?』
そんな姿に暖かい心地になりながら
座って下さいよ。となだめると
やっと席に着いてくれた。
槇『花を女が貰うと喜ぶと聞いてな。/////』
瑠『さっきはその良さが分からないと
言っていたじゃないですか。』
茶化すようにそう言われ
うー。と頭を抱えながらボソボソと呟く。
槇『お前の笑った顔を見て、
笑ってくれるなら良さなど分からずとも
送ってやろうと思ったのだ……。』
現に笑っただろ?と
目を逸らしたまま言うものだから
不器用すぎてそれにまた笑ってしまう。
瑠『はい、とても幸せで嬉しいですよ。』
そう言われ何とか目をやると
大事そうに花を抱えて微笑む姿が目に入る。
槇『今の一瞬でもその顔が見れるのなら
気恥しさなど、安いものだな。』
そう言って笑う姿に今度は瑠火が頬を染める。
瑠『女泣かせですね、槇寿郎さん。/////』
槇『な、何を言う!お前今笑ってるだろ!!』
そういう事ではないんですよ。と言うが
全く分かっていない様子がおかしくて
またクツクツと笑う。
槇『まあ、喜んでくれたならそれでいい。』
瑠『はい、心底嬉しく思っています。』
ため息をつきながら慣れないことをして
疲れた様子の槇寿郎に夕暮れです、帰りましょう。
と声をかけると不器用に手を引かれたので
明日は槍でも降るのでしょうか?と首を捻るが
素直に嬉しいのでそのまま帰ることにする。