【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
□槇寿郎と瑠火(番外編)
これは槇寿郎と瑠火が
結婚する少し前の話である。
槇『うむ………。』
険しい顔で本をペラペラと捲る槇寿郎。
兵法の本でも読んでいれば格好はつくのだが
タイトルがどうにも可愛らしい。
” 貴方に送る花言葉 ”
槇『つ、つくしは花なのか!?』
ブツブツと仏頂面で可愛い本を読み進める。
たまには花でも送ってやれと同僚に言われたので
それもそうだと軽く思いつきで調べだしたのだが
これがなかなか照れくさく難しい。
槇『花など分からぬ………。』
もう嫌だ…、と本を閉じゴロリと横になる。
槇『花など直ぐに枯れてしまうでは無いか…
いったい何がいいのか……。』
数回しかしていない贈り物は何時も残せる物だった。
消えてしまう物などゴミになる。
現実主義者の槇寿郎には花の良さがイマイチ分からなかった。
槇『確かに美しいが、だから何なんだ……。』
全くわからん!!と頭を抱えたが
久々の非番で甘味処にでもと
瑠火を誘って居たのを思い出し
軽く支度を済ませて部屋を出た。
槇『瑠火、待ったか?』
瑠『いいえ、今来たところですよ。』
小綺麗だが派手ではない上品な姿に
こんな娘を連れられるのは男として鼻が高いと
微笑み評判の良い甘味処へ向かう。