【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
兄上っ!と笑顔で呼ぶ姿でも想像しているのだろう
そんな邪気のない瞳に現実をぶつけてやることにする。
槇『妹に手を出したら俺は親として許さんぞ?』
そう言うと むう!?と面食らった顔をして
やっと色々と理解してくれたらしい。
杏『それは!!!困ります!!!』
槇『分かったな?今お前に出来ることは
少しでも強くなることだ。さあ、始めるぞ!』
そう言うと、はいっ!と元気に答え
邪心が無くなったらしい息子は
真剣な目で木刀を構えた。
槇『いつでも来い!』
杏『はい!参ります!!!』
ガツガツと木刀が交わる。
杏『やぁ!!!!』
槇『(早いと思っていたがと会って急激に成長したな…。これならばすぐにでも選別を受けさせられる練度だ。)』
絶え間なく打ち合いが続く。
杏『……………はっ!!』
槇『良いぞ!!!次はもっと
変化を持って打ち込んで来い!!!』
杏『はいっ!!!』
真剣な眼差しで打ち合う2人の額には汗が滲み
靡かせる揃いの髪が差し込んだ西日で
キラキラと輝く。
「はわー、遅れてきたけど私得だわ。」
驚かそうと気配を消してこっそりと道場に入ってきたは2人の打ち合いをニヤニヤと見守る。
「さねみんの荒々しのに綺麗っていう
ギャップも堪らないけど………。」
この The正統派。っていうのもかっこいいなぁ…。
自然とそう思ってしまうほどに
2人の姿は凛々しく勇ましい。
「私は戦ってる時、どう見えるんだろう。」
そんな事を考えてみるが
どうにも想像が付かずうーんと首を捻る。
そんなこんな妄想を膨らましていると
ありがとうございました!!という
元気な声が聞こえハッと意識を取り戻す。